卒業
ドラマ、ハチクロの最終回を観てて、
ふと専門学校の頃のある出来事を思い出した。
私は、学校に行くのが毎日楽しくて、
授業が終わっても、なかなか帰らずに皆とお喋りしたりしてた。
だから、3年生になって、卒業制作をつくり始め、
もうすぐ、この楽しかった毎日が終わってしまうのが、
すごく寂しくて仕方なかった。
そして、卒業式間近のある日、
皆が教室に集まった時、
私達と一緒に学校をやめて海外に留学する、
皆とはそんなに年齢が離れてなかった事もあり、
私達と友達のようだった、講師助手の女性がいたんだけど、
彼女が
「最後の出席をとります!」
と、皆の名前を呼び出したんだ。
あれは、かなり効いたなぁ~
涙が出たよ。。
でも、きっとまた会えるって思ってた。
だけど、これがほんとにほんとの最後の彼女がとる出席になっちゃったんだ。。。
彼女は海外に行き、留学を終えて、
帰国する前日に一緒に行ってた、
いとことの最後に思い出に・・・としたドライブ中に、
追突事故に遭い、天国へと旅立ってしまったから。
まだ20代だったのに・・・
それはとても衝撃的でとてもとても悲しい出来事だった。
けど、その時からもう随分経って、今は私もその年齢を超え、
毎日慌しく過ごす中で、その事をこんな風に時々思い出す程度になってしまった。
そんな悲しいことがあったけれど、
思い出の色は時が経つ毎に少しずつ変わっていく。
私の中で彼女は、本当に楽しかったあの時のまま、
今もキラキラ輝いて、春の日差しような暖かな色彩となって私の胸に残っている。
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